「道の駅」に求められるもの


道路交通利用者の休憩施設として利用される「道の駅」。
平成5(1993)年4月、国土交通省の政策により「道の駅」がスタートしてから丁度11年が経つ。市町村を結ぶ一般道路上に、休憩・案内情報などの施設を計画配置していこうという官民提携のプロジェクトは、今では全国に742箇所に登録され、各地で様々な役割やイベントが展開されています。(写真右は新潟にある”ジパング”、左は海外の青空市)街の活性化を目的として、地域交流拠点としての役割を期待し、地方における街づくりには欠かせない存在になりつつあるようです。
大都市部では主に鉄道駅周辺が地域拠点となることが多い一方、鉄道の利用者数の少ない地域においては交通道路が主な移動手段であり、地域の中心部が車社会をベースに計画され始めているのは必然的なことだろうと思われます。大都市から地方、地方から大都市、地域が閉ざされること無く外部との連携を保ち、かつ交流を生むような位置に「道の駅」は計画される。道の駅に課せられた現代における街の中心としての役割は実は大きいようです。様々なイベントが催され、個性ある特産物が並び、その場所でしか手に入らないものもあります。
しかし今現在、各地に計画された「道の駅」は本当に町の中心としての役割を満たしているのだろうか、地域の交流拠点として賑わっているのでしょうか。ただ特産物を扱う店舗やおみやげが並び、都市から都市への”通過地点”としてしか認識されてはいないでしょうか。高速道路のサービスエリアとどう違うのでしょうか。
政府は京都議定書に基づいてCO2削減政策を次々に具体化し、自動車企業はガソリンに代わるエネルギーを使った新しい車を競って開発し始めています。大都市では中心街において車の乗り入れをしなくても移動ができるような方針を考え始め、高速道路は地下に埋められていく。
車が中心の地方は今後このような動きに準ずることはないのでしょうか。国、世界が改めて環境について考えなおしている今、今後の道の駅のあり方について検討していくときに、”環境”というキーワードを含めて考えてみても良いかもしれません。