2010年05月25日
チュバシ展開催のお知らせ

チュバシプロジェクトがきっかけで、昨年開催された、日本×チュバシの青年交流プログラム(主催:日露青年交流センター/企画:田中えり子)。
同プログラムにより、今年の6月1日〜8日まで、いよいよチュバシの学生が初めて日本にやってきます!(去年の様子はコチラ)
来日するのはチュバシ共和国の首都チェボクサリ市の大学「ENGECON」プイシュ学長と学生など12名。
日本語学校の見学、企業訪問、日本の農業体験、京都観光、ホームステイなど体験します。
6月2日(水)には東京都国立市にも訪問、一橋大学にて両国の学生でディスカッション、同学学生が街づくり事業として参加している富士見台団地の地産地消店舗や商店街など見学し、国立の街づくりの様子を体験します。
そして、来日にちなんで、昨年プログラムに参加した学生がチュバシの学生を歓迎しようと、「チュバシ展」を企画。一橋大学の図書館入口「図書”環”オープンスペース『えん』」にて、25日より開催しております。
チュバシの概要、首都チェボクサリの市内風景、人々の暮らし、そして昨年開催された青年交流の様子等がパネル展示してあります。(BANのINAX銀座展示会のパネルを提供)
他にもチュバシマトリョーシカやチュバシのクラフト、書籍等も展示。
準備した学生たちは、2日に「えん」を訪れるロシア一行の喜ぶ顔を楽しみにしています。
会場は一般の方も入れるので、新緑美しい国立大学通りをお散歩がてら観にいってみては。
「チュバシ展」
■会期:5月25日(火)〜6月11日(金)10:30~18:00(平日のみ) 入場無料
■場所:一橋大学西キャンパス内 図書館入り口「図書`環’オープンスペース『えん』」
※立川経済新聞に掲載されました。http://tachikawa.keizai.biz/headline/743/
2010年04月22日
「ロシアへの招待」展 無事終了

「ロシアへの招待 ーチェボクサリ 森を抱く街づくりー」展が4月10日、大盛況のうちに無事終了いたしました。
銀座という場所もあり、連日たくさんの方々にお越しいただきました。ありがとうございます。
チュバシ共和国に関する日本初となるこの展示は、現地企業のKONTUR社との共催で実現いたしました。
チュバシ共和国チェボクサリ市での新都市計画を入り口として、「人からつながる街づくり」をテーマにKONTUR社代表エルモラエフ氏との出会い、チュバシ共和国の魅力、暮らし、文化、プロジェクトの紹介、活動がきっかけとなって始まった青年交流プログラム等を紹介しました。
カフェスペースではロシアンティーと、スタッフが現地から購入してきたチュバシのチョコレートをサービスし、じっくりとチュバシの魅力を味わっていただきました。
また、展示会パンフレットとして、日本初となるチェボクサリ紹介ガイドを制作しました。
スタッフが3年間訪れた実体験や街の魅力を紹介、スタッフが撮り貯めた写真を使用し、日本人から見たチュバシの魅力を伝えました。
チュバシ共和国という耳慣れない国名と、モスクワやサンクトペテルブルグだけでない、知られざるロシアの地方都市の魅力に、多くの方の関心を得られたようです。
トークイベントでは、東京画廊主宰山本豊津さんによる「ロシアアートの魅力、チェボクサリにおけるアートによる街づくりの可能性」もたくさんの方々にお越しいただき、大変興味深いお話を聞かせていただくことができました。その国のエネルギーの形としてアートがある、というところにとても感銘を受けました。
これからも、引き続きチェボクサリ市でのプロジェクトは続きますが、日本におきましてこのような展示会を開催することができ、私達の現地での活動をご紹介できたこと、そして、チュバシ、日本の間で多くの方々と新たなつながりを持つ事ができたことを大きな一歩として進んで参りたいと思います。
最後になりますが、この展示に御協力いただきました、在日ロシア大使館の皆様、日露交流センターの皆様、INAXの皆様、日露青年交流プログラムに参加した学生の皆様、吉祥寺カフェロシアの皆様、その他御協力いただきました皆々様、BANスタッフ一同より御礼申し上げます。
4月5日(月)〜10日(土)展示会の様子



4月7日(水)19:00〜21:30 トークイベントの様子

展示会パンフレット「Cheboksary guide」


企画 制作:BAN インターナショナル/編集:田中えり子/デザイン:坂東真奈

当展示会共催であるKONTUR社代表エルモラエフ氏と、BANスタッフ
2010年03月09日
ロシアへの招待
梅が満開の季節になり、だんだんと春の香りがしてきました。
国立でははやくもピンクの花をつけている木があります。今年も桜並木の下を歩くのが楽しみですね。
さて、今回は展示会開催のご案内です。
チュバシ共和国に関する日本で最初のエキシビションとして、首都チェボクサリでの新都市計画のプロジェクトを中心に、これまでほとんど知られていない美しいロシア地方都市の魅力をお伝えします。
この展示会が日露両国の人々の架け橋となり、よりいっそうの相互理解と発展につながることを希望しています。
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「ロシアへの招待 −チェボクサリ 森を抱く街づくり−」
◇会期: 2010年4月5日(月)〜4月10日(土)
※4月5日オープニングパーティ(17:00〜19:00)
◇開場時間:10:00〜18:00 最終日のみ17:00close
◇会場: INAX:GINZA 7階 クリエイティブスペース
◇トークイベント:「ロシアの魅力・アートによる街づくり」
山本豊津氏(Tokyo Gallery+BTAP)と、ロシアアートの魅力やロシア現代美術の流れ、アートによる街づくりの可能性などを、坂東通世(建築家/BANinternational代表)がざっくばらんにお聞きします。
4月7日(水)19:00〜20:30(受付は18:30〜19:00)
定員:80名 (予約不要、定員になり次第、閉め切ります)
INAX:GINZA 8階 セミナールーム※展示会場とは階が異なりますのでご注意ください。
共催:BAN international+Group of Company KONTUR
後援:在日ロシア連邦大使館/ロシア連邦文化協力庁/日露青年交流センター
協力:(株)INAX / Japan Eurasia Negotiation
[お問い合わせ]
BAN international
Tel:042-580-0588 Fax:042-580-0589
mail:info@baninternational.co.jp
[会場INAX:GINZAのご案内]
〒104-0031
東京都中央区京橋 3-6-18
tel : 03−5250−6560(土日不通)
URL:http://inaxginza.info/index.html
(電車でのアクセス)
地下鉄銀座線「京橋駅」2 番出口より徒歩1分
地下鉄有楽町線「銀座一丁目駅」9 番出口より徒歩3分
都営浅草線「宝町駅」A4 出口より徒歩4分
JR「有楽町」駅 より徒歩7分
※車でお越しの際には、恐れ入りますが周辺の有料駐車場等をご利用ください。
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たくさんのお客様のご来場をお待ちしております!
また、当ホームページ Topics BACK NUMBERの Cheboksary 、チュバシ共和国文化交流 、ロシアのこまど は今回の展示にも関わる内容の、楽しいコラムです。是非ご覧ください。
2009年11月26日
日本とロシアの青年交流 in チェボクサリ〜Vol.5〜
木村健世さんによるアートワーク

木村健世さんは、全国各地で、その土地や人にまつわる時空間をアートの手法で表現することを目指している「地域アーティスト」。
今回の交流では、チェボクサリ初日に、木村さんは日露の学生に宿題を出しました。
その課題は「日露の学生でペアになって、まちで人に取材し、そのエピソードをもとに架空の小説のタイトルとあらすじを考えてくる」というもの。
大学での交流の最終日、場所を大学の図書室に移し、学生たちはペアごとに小説の本の表紙(A3の紙)を描くというワークに取組みました。
木村さんは、日本からもちこんだパステルなどの画材以外に、現地の画材店にも足を運び、作業に必要な道具をそろえて、授業開始。学生たちは、はじめての課題に最初は戸惑っていたようですが、写真を切り貼りしたり、折り紙を切り込んで背景にしたり、それぞれに一生懸命工夫をこらし、なにげない人の断片が次第にきらりと光るストーリーに仕上がっていきました。
午後の発表の前に、私が編集・制作している地域情報誌『国立歩記』を配布し「なぜ今地域に注目することが大事なのか」というメッセージを伝えました。それはこの交流のベースにもなっている考え方なのですが、木村さんのワークにもつながるテーマ。
それにしても、このアートという手法がすばらしいのは「表現することは楽しい!」という実感を、みんなで味わえたこと。通訳の八巻さんも、絵なんて何年ぶり、と言いながら、かわいいロシアのおばあちゃんのほろりとする人生を夢中になって描いていました。
作品はしばらく大学に飾られ、その後取材された人に渡されることになっています。
(田中えり子)
~木村健世さんの感想~
地域でのリサーチと実作業をともなうワークショップで、時間的に少し厳しいかなと思っていましたが、思いのほか学生達の手はスムースに動き、ユニークで力のある成果品が多数できあがりました。
このワークショップは、学生達があえてチェボクサリの日常に目を向けるという趣旨で企画したわけですが、思い返せば自分が学生だった頃は、日常には目もくれず、非日常ばかりを追い求めていたように記憶しています。おそらくインジェコンの学生達も、今は同じように外側の世界に大きな関心を抱いているのではないかと思います。将来モスクワで仕事をすることだったり、ハリウッドスターのゴシップだったり・・・・。
それはそれで、ものすごく健全なことだと感じますが、同時にいつか彼らが大人になり、社会をかたちつくる立場になったとき、今回のワークショップで見つけてくれた「日常に潜む魅力、地域が持つポテンシャル」のことを思い出し、社会にフィードバックしてくれたら、初めてこのワークショップは成功したと言えるのではないかと感じました。
[日露ペア学生のアートワーク]クリックするとスライドします(Java script対応)。

2009年11月04日
日本とロシアの青年交流 in チェボクサリ〜Vol.4〜
日本紹介の授業


今回の交流の目玉はなんといっても、日本紹介の授業。滞在4日目、学生たちに加え染色作家の冨沢さんも、各10分ずつプレゼンテーションを披露しました。
150人収容のニキータホールは、大学生に市内の中学・高校生も参加して満席。ロシアの若者の熱い視線を浴びながら、日本の社会のありのままを伝えようとみんな必死です。発表順は、
(午前)
1 日本の四季 (麗澤大学外国語学部 大野共章・金澤奈々)
2 日本のサブカルチャー (中央大学法学部 木内拓也)
3 都市農業と食育 (東京農工大学大学院農学府 岩本英二)
4 商店街と学生活動 (一橋大学社会学部 七倉壮)
5 日本の中のロシア
ロシア語を学ぶ日本人 (東京外国語大学ロシア語学科修士課程修了 池田裕香)
カワイイ文化・マトリョーシカ&アニメ (東京外国語大学ロシア語学科 横田藍)
ロシア文学のブームと影響 (一橋大学言語社会研究科博士課程 神竹喜恵子)
(午後)
6 日本の酒カルチャー (一橋大学社会学部 田中耕太郎・久津野弘晃)
7 日本の里山 (一橋大学法学部 森山海里)
8 布で包む 世界と日本の文化 (染色作家 冨沢恭子)
9 HIROSHIMA (一橋大学社会学部 高野宏)
トップバッターの「四季」は美しい画像が抜群、続く「サブカルチャー」はドラゴンボールやセイラームーンに大歓声、日本アニメの広がりを実感した瞬間です。農工大の「日露農業比較データと小学生への食育支援」、一橋の「商店街」、「日露酒文化比較」。
どれもバラエティにとんだ切り口と工夫で語るそれぞれの日本。英語という限界もありますが、なんといっても画像の説得力は大きかった。それだけにロシア語で発表した外語大チームは、さすがにプレゼンの核としての大事な役割を果たしたのでした。
土壇場になって会場でインターネットが使えないとわかって、急遽手書きの絵で補足した「里山」は思いがけないアナログの効果を生み、また「包み文化」は世界の民族の貴重な画像とともに、日本の風呂敷をいくつも展示し、伝統についての新鮮な見方を提示しました。
最後の「ヒロシマ」は、おもに原爆被害者による絵画で構成したのですが、それでも会場は水を打ったような静けさで画面に集中。さらに持参した折り紙を配って日本人が指導しながら会場全員で千羽鶴を折り、黙祷のあと平和の象徴を掲げて感動的なラストに。
授業終了後、発表者は撮影攻め、サイン攻め?にあってちょっとしたセンセイション。それぞれ準備は大変だったけど、本当にやってよかったネ!
日本の文化を受け入れてくれる人々が、今、ここにいる。それがしみじみとありたいのでした。
(田中えり子)
2009年10月27日
日本とロシアの青年交流 in チェボクサリ〜Vol.3〜
<チュバシ伝統のアチャキ村へ>

伝統的ビール醸造
交流3日目。私たちは大学のスタッフと一緒に、バスに乗って1時間、チュバシ人の伝統の残る元コルホーズのアチャキ村へ。25年前まではただの荒地だったというその村は、村人総出で灌漑設備をつくり、今では60あまりの池のある豊かな農地へと変貌。ガイドの方の説明に、その誇りが感じられました。チュバシの主産業であるホップの畑では、刈りいれと天日干しはすでに終わり、これは残念。でも村の自然博物館では、ビールの伝統的醸造法を見学したのでした。

1 麦芽を熱湯で煮立ててホップを加え、液を別の樽に移して焼けた石を投げ入れてさらに温度
を上げ、同時に菩提樹の枝で香りをつける。この段階ではまだアルコールでないので、子どもも
飲める。味は麦の風味があってこうばしく、あまり苦くもなくてあっさり。
2 この状態からビールになるまでの発酵もいれて16段階。チュバシの家庭では昔から水の替わりに、このビール飲料を飲むのが日常の習慣だった。ウオッカは強すぎるが、ビールは薬にもなる健康的な飲み物。各家庭のビールの味はオリジナルで少しずつちがうらしい。
3 チュバシ民族にとって、ビールは日常だけではなく、祭日ごとに各家庭で作って神に奉納する神聖な飲み物。だからこそ、大学での来客を迎える歓迎式典のときに、パンと塩以外に、神聖なビールがあったのだ。
博物館で麻の繊維を何段階も柔らかくしていく工程とそのつむぎ方を見た染色作家の冨沢さんは大喜び、また博物館建物内部では「純潔を非常に大事にしたのでその証明をみんなで確認したという新婚初夜のベッド」には、みんなドッキリ、目を見張ってしまいました。

りんご農園のハチミツ

野菜スープや牛豚ソーセージ、ピザ風田舎パイなどのおいしい伝統的な昼食をいただいたあと、訪問したのは、ヤギ(チュバシ語ではヤガ!)のいるリンゴ園に養蜂箱を置くハチミツ農家。
巣箱から出したハチの巣にいきなりナイフを差込み、カットしてそのまま巣ごと口にする、豪快な食べ方にびっくりしましたが、ふるまわれたハチミツは濃厚でとてもおいしかった。3キロで1000ルーブルを支払ってみんなのお土産に。
しかし、世界各国で起きている現象と同じく、ここでもミツバチがある日突然いなくなり、昨年まで600軒あった養蜂農家が半減したとのこと。その原因は携帯などの電波だと農家の方が断言するので、それもショックな話でした。
また帰りがけに寄ったのは、夫婦二人で肉を食べるための豚を一頭、ヤギ、ニワトリにガチョウを飼い、麦類やジャガイモ、野菜をつくっている村のごく普通の農家。ここにもりんごの木がたくさんあり、赤いりんごは10月収穫、青いりんごは11月に収穫するがこれは来年まで味もかわらず保存できるとのこと。小ぶりで淡い味でしたが、化学農薬はまったく使用していない、大きくする必要がないから、との答えでした。
チュバシの生産物は農薬をできるだけ使用していないのでとても安全なのだ、毎日食べるものはできるだけ自給自足でまかなう、と同行した副学長が述べていたのが心に残りました。
このアチャキ村を訪ねた日本人は、私たちが初めてとのこと。学生たちは、アコーディオンや民族音楽の太鼓のリズムにすぐに呼応して一緒に演奏したり、のんびりと羊を見守る羊飼いの姿にうっとり、雄大な雲が流れる大空の下、ロシアの大地を思いきり走って感激した1日でした。

2009年10月19日
日本とロシアの青年交流 in チェボクサリ〜Vol.2〜

ENGECONのサンクトペテルブルク本校は、100年以上も前にロシアで最初の会計学の学校として設立された歴史のある大学です。ロシア各地に10校の分校があり、今年で創立15周年というこのチェボクサリ分校もそのひとつ。
学生数は3000人あまり。本校との交流はもちろんですが、とくに外国との関係にも力をいれていて、これまでにトルコや米国でのインターンシップ、ドイツ、ブルガリア、中国などとの間に学生や教員の交流があり。でも、日本との交流は今回がはじめてです。
到着した午後、大学の入口で、ロシア伝統の「パンと塩」、さらにチュバシ特有の「ビール」による出迎えのセレモニーを受けました。これには、八巻さんというベテランの通訳の方もびっくり、ビールも加わったこの儀式はほかにはないそうです。
ウラジーミル・プイシュ学長自らが学内を案内し、学長室で懇談会。プイシュ学長は長年、原子力潜水艦の艦長として北極海なども航海された元軍人ですが、「平和への近道は若者の教育こそ」という観点から政治地理学の博士号をとり、退職後は学問の世界に。
明るく気さくな人柄で、カリキュラムや学内行事を学生委員会との合意に基づいて決めるなど、オープンな大学運営を心がけている方です。
「日本は文化的にまだ謎であり、同時に憧れでもある国」として、人から人へ、お互いに直接情報が伝えられるこの機会をとても喜んでおられました。
2日目、午前中はENGECON学生による大学と地域紹介、午後はチュバシ文化を知るために、大学講師の1人がガイドとなって、実際に街へ。
現在・過去・未来を表す三つの太陽を模したチュバシの国旗。民族衣装の美しい帽子は、未婚の女性では頭頂にツノのような突起があり、これは彼女を守ってくれる宇宙とつながるためのアンテナ、既婚者になると伴侶が守るので突起がなくなるという、ドキドキするような物語です。
また港にある石碑には、それぞれに意味がある古い伝統文字とモダンなデザインが一緒に刻まれ、不思議な魅力がありました。

最後にヴォルガ対岸の松林に囲まれたチュバシ保養所を訪問、バーニャや温水プール、リラクゼーションに配慮した環境にみんなで感嘆。費用は一泊1500ルーブル〜各種あり、外国人でも宿泊できます。自然の中でのんびり過ごす休日モデル、きっと日本人の気に入ると思いました。
香りのいい松林を散策すると、奇妙な枝ぶりの木には、色とりどりの細い布が巻きつけられており、これは「健康」や「恋愛」の成就などを願うおまじないとか。6月のEXPOでBANの「願いごとの木」があんなに大人気だった背景には、こんな習慣があったのかと、うれしくなりました。
こうしたキリスト教以前の古い信仰の文化背景、日本人としてはどこかつながるものを感じてほっとします。港に向かって大きく手を広げている巨大なMotherの像も、古(いにしえ)の母なる大地信仰の象徴ともいえる、それがチェボクサリなのでした。
Vol.3へ続く。
(田中えり子)
日本とロシアの青年交流 in チェボクサリ〜Vol.1〜

2009年の秋、ロシア・チュバシ共和国の首都チェボクサリを、14人の日本の若者が
はじめて公式訪問し、現地の大学と交流しました。
<9月19日(土)〜28日(月) 外務省の国際機関・日露青年交流センター主催>
訪問団のメンバーは大学院を含む学生12名(一橋大学6、東京外国語大学2、麗澤大学2、中央大学1、東京農工大学1)とアーティスト木村健世、柿渋染め作家冨沢恭子+引率・通訳の計16名。
交流先は「サンクトペテルブルク国立技術経済大学チェボクサリ分校」(ENGECON)。
BAN事務所と提携している企業「KONTUR」のお隣にある大学です。
今回の訪問の目的は、若者がお互いの地域・文化を紹介し、友好を深めること。
日本ではあまりなじみのないチュバシ共和国の歴史や文化、人々の暮らしを体感するために、学生には貴重なホームステイを用意。どんな体験が待っているのか、不安もちょっぴり、でもそれよりも勝っているのは各自の好奇心でした。
大半がロシアははじめてという学生たち、モスクワで一泊した翌朝は、クレムリン武器庫やチェーホフなど著名人の眠るノヴォデヴィチ墓地を視察、ロシアという大国の歴史や社会がじわじわと胸にしみこんでいきます。
スターリン様式で名高い「モスクワ大学」では言語学の教授と一緒に学生食堂でランチ、という貴重な機会もあり、夕方にはいよいよ東へ向かう列車の待つカザンスキー駅へ。
高い天井、通勤客でごった返す構内は「まるでハリーポッターだ!」(雰囲気がそっくり)とみんな目を見張り、寝台車クペに興奮気味に乗り込みました。(このクペは4人一部屋のコンパートメントが懐古的でファンタジック、BANスタッフも大好き)
モスクワから離れれば、地平線まで森や草地が広がるロシアの大地をガタンゴトンと10時間、朝の8時過ぎにやっと目指すチェボクサリ駅に到着です。
駅に滑り込む列車の窓から見ていると、ホームにはロシアの若者がずらり。日本人学生の名前を書いた札を掲げて、相手のENGECONの学生たちが待っていました。地元テレビクルーの取材を受けつつ、互いの挨拶もそこそこに、それぞれが各家庭に引き取られて、あっというまにチェボクサリの街に散っていきました。
みんな、5日間がんばって!
Vol.2へ続く
(企画引率責任者:田中えり子)