都市と農村の調和
亀田郷は新潟市の南東部に位置する緑豊かな田園地帯。信濃川と阿賀野川そして両河川を連絡する小阿賀野川に囲れ、市町村という行政単位を超えて独自に開発を進めてきた歴史を持つ地域です。
亀田郷の農地面積は約4,800ha、実に東京ドーム1000個分の広さ。そのうち水田は4,100ha、コシヒカリを中心に年間約3万トンのお米が生産される、新潟県内でも有数の穀倉地帯です。
亀田郷は戦後まもなくまでは信濃川下流域で最も開発が遅れた地域でした。昭和16年に国営土地改良事業が着手され、土地の3分の2が湿地帯で水で覆われていたが、昭和32年に乾田化に成功し、広大で緑豊かな大地へと変貌ました。(亀田郷土地改良区webサイトより抜粋)
日本全国に抱える問題、それは農業就労者の高齢化及び後継者不足、米価格の下落、集落家屋の老朽化にともなう住環境の悪化、そしてさらなる若者の離農、離村。この現状が今後続くとすれば、恐らく10年以内に全国の中山間部の農村集落の田畑から人影が消えてゆくであろう事が予想される。
同時に山間の美しい農村風景も失うこととなり、景観観光資源としての農村集落の価値も同時に失われてゆく事になるのではないだろうか。
一方で、より集約化され合理的な農業経営を推進サポートする施策が打ち出され、農業の企業化についての施策も整備されつつある。
個人の経営を基本として営まれてきた農業は一大転機を迎えることになる。
ここ新潟亀田郷においても、農業の集団化、企業化という施策が検討され、街が一体となって新たな未来について語り合う。はたして安定した生産性が期待できるのか、そして次世代を担う若者にとって職業として魅力あるものかどうかが問われる試みが今行われようとしている。