2010年07月01日

ロシア関係展覧会の感想(1)

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今日から7月!2010年も半分が過ぎました。
蒸し暑い日、いかがお過ごしですか。

今回は、6月20日まで庭園美術館で行われていた「ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし」展の感想です。

休日はとても賑わっていました。
30〜40代のカップルや50〜60代の夫婦など、老若男女問わず来場していたようです。特に20代の学生風な人が多く目につきました。韓国人や中国人やヨーロッパの人(?)など外国人の姿もちらほら。

絵画、グラフィック、空間構成、建築、デザイン、演劇、印刷物、写真、と分野ごとに展示されていました。

展覧会は絵画から始まります。
丸や四角を組み合わせて女性を描いた画や、定規で迷いなく引ききった線とコンパスで均一に描かれた丸が構成されている画、三色の色面、最後には白と黒のみの色面へ、と1915〜1920年頃の2人の作品が並びます。ロトチェンコの作品のほうが少し多く、変化してゆく考え方が明確に強く表現されている作品だと思いました。ステパーノワの作品は、比較的色数の多い画で、ほとんどが人物を描いたものでした。

印象的だったのは、美術館に入ってすぐの広間にあったロトチェンコとステパーノワの自画像です。
顔を丸、四角、三角でうまく構成していて、何かのお面のようでもありました。意思を感じる顔つきでした。

その後グラフィック(線描画)があり、日用品や服飾、建築、演劇と展示は続きます。分野ごとにほぼ年代順にならび、1920年代、革命後の作品がほとんどです。

「構成主義は、芸術の創造に特権的に閉じこもることなく、いかに工業生産に貢献し、労働者の日常生活を豊かにすることができるのかを、自らの課題とするようになる。」

それを一番感じたのは、「パリにおける演題装飾美術・産業美術国際博覧会 ソビエト館 労働者クラブのデザイン」のデザイン画でした。「労働者クラブ」とは、仕事を終えた労働者たちが体を休め余暇を楽しむ場で、チェスをするためのテーブルや椅子、書棚などがデザインされていました。

ポスターのデザインや演劇の分野では、ロシア未来派を代表する詩人マヤコフスキーと関わる作品が登場します。ポスターは2階の階段を上りきった広間に大きく展示してありました。
パンのポスターやおしゃぶりのポスターからは、男らしさを感じました。訳文のせいかもしれませんが、力強さや甘えていないかんじ、「買わないでどうする」といった荒々しさがあるのです。「〜いかがですか」とはまったく違う雰囲気です。

最後に写真が並び、展覧会は終わりとなります。
写真は当時の状況を知る情報にもなりました。写真はすべてモノクロ。階段によってできた陰影がしま模様をつくっていて、ステパーノワの布のデザインのようでした。

展示物を見終わり空腹も最高潮に達していましたが、お土産コーナーが設けられていたため、ちょっとのぞいてみました。
ポストカードをはじめとする定番のものから、エコバック、タオル、Tシャツ、グラスなどいろいろありました。ステパーノワの布地デザインがタオルになっていて、かわいかったので購入しました。(写真左下)
日常生活で使うものに彼らのデザインを移したことは良いことと思います。

ステパーノワデザインのドレスや布地が再現されていたら、わくわくしただろうな〜と思いました。
(とても難しいことだとはわかりつつも・・・)

時代背景などについてもっと知らなければならないと痛感しましたが、ロシア構成主義を2人の人物の視点に立って考えることができた展覧会でした。ひとりでも多くの芸術家の考えを追い、ロシア・アバンギャルドの全体をとらえていけたらなと思います。

(tasugi)